中退してもいいんじゃない

「高校を辞めたい」と当時信頼していた大人に相談したとき、帰ってきた答えは「それは逃げだ」。
真剣に悩んだ末、勇気を出して相談したのに、私の心の内や状況を理解しようともせず、その人が持つ常識や価値観の押し付けに、怒りと絶望を感じた。

だからこそ私は、責任をもって「中退してもいいんじゃない」と言える大人でありたい。
その学生さんがいかなる決断をしようとも、その学生さんの個性を、可能性を、信じて伸ばして、明るい未来へ背中を押してあげられる人生の先輩でありたい。

学校生活が楽しいのなら、学生のままでいい。
疲れたなら、休めばいい。
それがあなたの大事な時間とエネルギーを消耗してしまっているのなら、辞めればいい。

高校中退=脱落だと思わないでほしい。
学生生活にこだわらないのであれば、効率よく自分のペースで高卒認定試験や受験対策をすればいいし、やり方のヒントが必要ならいくらでもアドバイスする。

進学だって、諦めなくていい。
進学塾や予備校に通っていなくても、だ。
大学受験の多様化が進む中、むしろ大衆と違う経験が武器になると私は考えている。
本人も気づいていないような才能や魅力をこちらが引き出すことで、唯一無二の面接・小論文の材料が揃う。
総合選抜型入試のために、特に興味もないボランティアに参加するぐらいなら、普段から「好き」「大事」「楽しい」と思うことに集中して、心に素直に生きてほしい。
自分にとっての「好き」「大事」「楽しい」が分からないなら、納得いくまで一緒に深堀りだってする。

もし高校中退を視野に入れていて、進学をあきらめたくないなら、私があなたの味方になろう。